イグミョン Geum Young Lee

伝統的な民俗画材からインスピレーションを得た
陶磁器画を制作している。 
伝統的な民俗画材、子どもの絵の純粋さ、
独創的な造形性などに
インスピレーションを得ている。

民画の虎や妖怪などの親しみやすいイメージ、
土という素材の荒々しさ、
幼児画にしか感じられない純粋な感性に
魅了され、
独自のオブジェとして表現している。

制作について述べた言葉。

「子供たちの絵が好きだ。 
粗雑に見られるが、一所懸命描いた線と
思い思いに色を塗った動物たちや王女様を
見る時間が楽しい。 
子供たちの絵が感動を与えるのは、
心がそのまま映されているからだ。 

昔の絵の中にも子供たちの絵のように、
心が見える絵がある。 
民画には多様な話と画家の心が
溶け合っていて、私たちに今でも
感動を与えている。 

私が好きな蓮の絵は花の美しさと一緒に、
落ちる花びらと枯れた葉を、
画面に節制された線と最小限の色で
表現したのだ。 
誰が描いたのかは分からないが、
自然の道理を悟った哲学者の姿でないか
想像してみる。 
簡略に表現された絵だが、
画家の思考の深さと自然を眺める心を
感じることができた。 

私が民画が好きな理由、
それは民画の画家の心について考えていると、
いつのまにか私の土を触る手も純粋さに
染み入ってくることだ。
土を触って最善をつくす中で、
民画と向き合う時間を持つことができた。 
民画を通じて美しさと共にできた時間に
感謝し、今回の制作を通じてその気持ちを
込めてみようと思う」

 国民大学工芸芸術学部卒業
主な展覧会
2022 コレクト　サマーセット・ハウス 　ロンドン
2022 イ・グミョン個展　ソノアートギャラリー　ソウル
2021 リファレンス　ALmovement Lab　釜山
2020 天衣無縫　gallery蓮依　鎌倉　日本