Mi Hwa Han

韓美華 Mi Hwa Han

偶然性と人為の対話が織りなす、繊細かつ大胆な造形と豊かな質感を持つ作品。
装飾性を排除した色使いと余白や間などを感じさせる画面は、身体的、音楽的と評される。

韓美華が自身の作品、制作について述べた言葉。

 「私は作品を作るうえで、色面と色面の間、境界に常に関心を持ちます。
私にとってそれは、ちょうど夜から朝へグラデーションのように時間が移り変わる事象や、
人と人を分け隔てたボーダーラインのようにも見えます。
完全な黒はなく、完全な白はありません。 
制作はパネルに綿布を貼り、下地を施した画面の上に目的地のない旅が始まります。
アクリル絵の具や油性鉛筆の即興的な線を重ね、ある時は消し、
道具との言葉のない会話をくりひろげます。
自分の奥底の無意識と意識のあわいに形が立ち現れてきたときが旅の終わりです。
情報が溢れて加速化していく現在において身心一如という言葉があるように、
自分の心と身体に耳を澄まし、実感をもつこと。
作品を通じて意識の深い奥底で他者と何かを共有できることを望みます。
作品は人の五感や遠い記憶を呼び起こす装置のようなものでありたいです」

1976年に在日韓国人三世として東京に生まれる。
朝鮮大学校美術学科卒業。
その後、U-Art Laboratoryにて
有森聖氏に師事。

個展
2022 散りばめられた欠片はすぐそばにある gallery蓮依、鎌倉
2022 Every momentart  gallery closet、西麻布、東京
2019  Another view 成瀬美術座、成瀬、東京
2017  Flow gallery closet、西麻布、東京

グループ展
2021 町なかのツリーハウス4人展 町田パリオ/
町田(町田パリオ 主催:町田市 後援)
2021 SNS– Share Next Stage – 
平松宇造と敬愛しあう世界のアーティストたち 博多阪急/福岡
2020 春の雪 画廊香月/東京

アートフェア
2022  アート光州 (韓国 光州広域市)
2019   ART in PARK HOTEL TOKYO(汐留 パークホテル東京)
アートフェアアジア福岡2019ホテルオークラ
ART KAOHSIUNG(台湾 高雄市)

受賞歴
AFAF AWARDS 2016 あーとらんどギャラリー、ギャラリーモリタ賞

Art Works